絵を描くモチベーション

こんにちは。

今年はブログ書くって宣言したのに

結局あんまり書けずにいる

有限不実行な桃亀またの名をandです。

 

今はお盆休みで

ちょっとだけ時間ができたので

こういう時くらいは何か書こうか

って感じで何も考えずに

立ち上げてしまいました。

 

ということで

ネタ探しにTwitter

(名前が変わってXになりましたね、慣れない...)

を漁ったら、

どうやら絵師界隈が荒れているとの

話題を発見。

 

イラスト系の専門学校に

通ってたくせに

イラストレーターとか絵師界隈に

全く詳しくないので詳細は知りませんが、

どうやらイラスト添削系Youtuberが

炎上している模様。

 

私は一応絵を使う職なので

勉強も兼ねてそういうのも

見るべきなんだろうとは

思っていますが、学生の頃から

あんまりそういうのに興味が湧かなくて

見るのが億劫になってますね。。

 

そもそも元々私は漫画が描きたくて

絵を描き始めたような人間なんで

絵自体を評価してもらいたいだとか

神絵師になりたい!という気持ちが

いわゆる絵師界隈というか

絵を描いている人の中では

珍しくほぼ皆無の人間なので、

専門学生時代は実は

気持ちの持ちようというか

モチベーションを保つのに

かなり苦労してました。

 

そんなことを思い出したので

今回は絵に対する気持ちとか

今のモチベーションとか

そんな話題で書いていこうと

思います。

 

絵を描き始めたのは、記憶する限りは

まぁ世間一般的な子供のお絵描きと

同じような感じで

幼稚園児くらいから描いてたような気がします。

まぁ人よりお絵描きが好きな子なのかな?

みたいなレベル。

別にセンスが光るようなものでもなく、

本当に身近にあるものを真似して描くって感じ。

 

小学校2年生あたりから

両親共に漫画好きだったこともあり

家にあった漫画や毎週購読してた

少年ジャンプなんかを読み始めて

漫画にどハマり。

 

元々空想好きで、

自分の世界を持っているような子供だったので

漫画自体に興味を持ち出して

その頃から自分の世界を表現するために

絵を描くようになった、と記憶しています。

 

その後、中学生から本格的に漫画を描き始め、

高校は芸術科(絵とか音楽を専門的に学ぶ科)

を受けようとするもタイミングを逃して

その科がある学校の普通科に通い、

(芸術科の先生に頼んで、

数ヶ月個別でデッサンを習ったりしてました)

高校の紹介で近くのイラストの専門学校に進学、

という流れで

学生時代は本当にまっすぐ絵を描くことに

注力していましたね。

 

絵を描き始めて専門まで行き、

現在はその職にまで就いた私ですが、

最初の頃から今もずっと

克服できていない事があります。

 

それが「人に絵を見られること」

 

友達や家族にも

自分の描いた絵を見られるのがとにかく苦手で、

常に見られまいと

コソコソ隠しながら絵を描いていました。

その習慣がついてしまって、

今ならもうちょいアピールしてもいいだろうに

未だになるべく見つからないように...

って気持ちになってしまいます。

今は主にSNSで絵を投稿したりはしますが、

絵を投稿した後に

矢継ぎ早に文章とか投稿して

誤魔化そうとするし(誤魔かせてない)。

 

今回の絵師界隈の炎上の件は、

多くの人に見てもらいたい、評価されたい

すごいって言ってもらいたい!

って気持ちの絵師の皆さんの

作品そのものやお気持ちを

逆撫でするようなことをしたから

大騒ぎになってしまっている

という内容だったんですが、

そもそもこういった

添削系Youtuberがウケるのって、

絵を見てもらいたいという

承認欲求がある絵師さんが

いるからなんですよね。

 

もちろん私と共に絵を描いてきた

学生時代の同級生もほぼ皆

そんな気持ちでやってたはずです。

 

私はずっと自分なんかの絵を見せるのは

恥ずかしいと思ってるタイプなので、

絵でバズりたい方が本件で怒ったり

絵をバズらせるために

いろんな工夫をされているのに

共感しにくいところあるなって

炎上の話題を見て

改めて自分を振り返りました。

 

そもそもなんで私は

自分の絵を見せるのを

恥ずかしいと思ってしまうのか。

 

本当は、

自分がいいと思っているバランスだったり

モチーフを描いているから、

描いている時は楽しいし、

自分天才なんちゃうか!?

ってゾーンに入ってる事がほとんどです。

えぇ、これは絵描きみんなそうだと思います。

 

問題は、絵が完成してから。

どうしても人と比べてしまう。

私の周りには常に絵が上手い人が

めちゃくちゃいたんですよね。

 

まず父親。父は製菓の専門学校を出た後、

地元の菓子メーカーに就職します。

小学生か中学生の頃、

たまたま家の整理をしていた時に見つけた

製菓学校時代の

スケッチを描いたノートが見つかり、

見てみたらマジでめちゃくちゃ絵が上手くて

衝撃を受けました。

 

そういえば、幼少期は

あまり父と過ごした記憶はないのですが、

たまに好きなキャラクターを

描いて欲しいと頼むと

ささっとめちゃくちゃ上手い絵を

描いてくれた事は

やたら覚えています。

ちなみに、その父の母親である祖母も

絵はめちゃくちゃ上手かったです。

 

絵を描く血筋は

完全に父方の影響なのかなとは思うんですが、

誰もそんな真剣にやっていなくて

そのレベルなんで

元々器用なんでしょうね。

私は必死こいて何とかコツを得て、

それでも微妙なクオリティしか出せないので

もうちょい血筋を濃く引き継ぎたかった...

っていう思いは常に抱えています。

 

そして、常にいたのは

絵がやたら上手いクラスメート。

クラスに一人二人いましたよね、

クラスの出し物や修学旅行のしおりの

表紙の絵を描かせるならこの子

と誰もが指名するような感じの子。

 

もちろん私もそれに憧れていましたが、

なんせ人に見せてこなかったし

今見たら本当に別に絵は上手くなかったので

そんなのに選ばれることもなく。

 

学校代表に選ばれるような

絵が上手な子とも常に比べては

恥じらいと遠慮が勝って、

とても私も絵を描くのが好きとは

言い出せないような子どもでした。

そんな子が、

絵が上手いと言われてきたであろう子が集まる

専門学校に進学したらどうなるか。

 

まぁ地獄です。

 

そもそも今の絵を描く子は

パソコンやタブレットなど、

デジタル器具を使いこなしています。

絵をちゃんと描こうなんて

親にも言い出せなかったので

私はそんなの持ってるわけがありませんでした。

 

これまで描いてきたのは、

ノートにシャーペンや色鉛筆、

コピック(色付きのペン)が主流の

アナログイラスト

(今も主流はアナログですが)。

が、専門学校で求められるクオリティー

デジタルイラストがメイン。

 

仕方ないので、機械オンチなくせに

何とかまず使い方を自力で取得して、

低クオリティな絵と

不慣れなデジタル機能を駆使しながら、

せめてアイデア勝負でいこうという作戦で

デザインを計算したり

コンセプトの設定を追求したりといった方に

力を入れて何とか乗り越えてきました。

そこは空想好きでよかったです。

 

常に上手い人が周りにいて

やっぱり私はダメだなぁ、という劣等感を

しっかり植え付けてきた私なので、

今でも正直

絵を描く事が本当に好きなのかと問われると

胸を張ってYESと答えられる自信はありません。

でもまぁよくも飽きずに

20年近くも続けてきてるな、

とは思うので、

他人よりは好きな方...なのかなぁ?みたいな。

 

絵を描く目的は

漫画を描くためだけだったので

絵を描く事が

別に楽しい事ではありませんでした。

上手く描けない事への苦しみと、

いざ描いても下手だなって劣等感。

ただそれだけ。でもやめられない。

描きたいという衝動に駆られて、

気づいたら常にペンを持っていて、

わずかな隙間に何か描いている。

そんな感じでした。

 

そんな私が見出した、

唯一絵を描いてるのが楽しい!と感じる時。

それがずばり「推し」です。

 

「推し」という言葉自体

割とここ5年くらいで言い始めた言葉ですが、

私の認識として初めての推しはスピッツでした。

高校生の時に急にどハマり。

今現在も最推しです。

私の世代(現在20代半ば)には

共感してくれる人もかなり少ないのですが、

とにかく推しの絵を描いてる時が

一番楽しかったです。

 

どんだけデジタルに慣れるのに苦戦して

心折れそうになっても、

練習がてら推しの絵を描くことで

楽しみながら技術を習得できました。

 

他のどんな課題でも

クラスで一番は取ったことはありませんが、

好きな著名人の似顔絵を描く課題で

ノリノリで推しを描いて

ぶっちぎりで勝った事があるくらい。

選考理由で、

「とにかく愛を感じられる。

好きなんだなっていうのがすごく伝わる」

と言われた事が印象的でした。

 

そこで、私の強みは

推しへの愛といかに楽しく描けるか

という事だと自覚しました。

これを見出せただけでも

専門学校へ行った甲斐があります。

 

そして

専門学校の3年生から始めたのが

1日ノート1p分、何か描くという自分への課題。

これがandの方で掲載して

Pixivでも定期的に掲載している

いわゆる「まとめ」というものです。

 

元々はテーマはなく、

とにかく毎日絵を描く習慣をつけよう

ということから始めましたが、

ノープランでは意外と1pも埋まらない。

そこで、

今日得た推しの情報を描こう

ということで推しを中心に描き始め、

今や推しを見たレポみたいになっちゃってます。

これが現在も続き、

今年で4年目、ノートも16冊目に突入しました。

 

結果的に、毎日絵を描く習慣がついたので

始めてよかったですし、

特にandの方はこれをきっかけに

Twitter(現X)を見てくれる方が増えましたね。

 

推しにロッチが追加されてからは

さらに加速して、

ついには推し本人に

認知されるまでになりました。

それは嬉しいしありがたいことなんですが、

やっぱり課題にある

「人に自分の絵を見られる」恥ずかしさは

未だに克服できていないので、

自慢にはならず、

相変わらずコソコソと

あくまで内輪だけに向けたもの、

という認識でやっています。

 

SNSのいいねを伸ばそうとか拡散してもらおう

という気持ちはさらさらなく

(それでも反応あれば嬉しいです)、

純粋に楽しいからやっている。

私がいいなと思った推しを描いて

共感してもらったり、

推しについて語り合ったり、

最終的には私の絵きっかけで

私の推しに興味を持ってくれたら嬉しい。

そこには他の絵師さんと呼ばれる方が持つ

承認欲求とは少し違う

モチベーションがあります。

 

もちろん、

自分の絵を評価してもらいたいと思う事も

悪いことではありません。

むしろそれが活力になっているのであれば

全然、モチベーションとして

素晴らしいものだと思います。

ただ、私はずっとそのモチベーションでは

やる気が起きなかったので、

学生時代とかはしんどかったな〜っていうのを

今回の絵描き界隈炎上の件で

思い出したという訳です。

 

絵師と呼ばれるような絵描きには

なれませんでしたが、

それでも今も絵を描き続けられているのは

推しがいるから、

そして同じ推しを持つ皆さんと

語り合える環境があるから。

 

逆にこの

モチベーションが続かなくなったり

この環境がなくなったら

私は筆を折ってしまうのでしょうか。

それとも形を変えながら

筆を持ち続けるのでしょうか。

 

そういえば、

高校生の頃、個人的にデッサンを習っていた

学校の美術担当の先生に

ある時、こんなことを言われました。

 

「どんなことがあっても

絵を描くのを辞めないでね」

 

なんで美術部でもなければ

美大とかに行く予定もなかった私に

こんな事を言ったのか、

その言葉の真意は

正直よくわかっていません。

 

でも今、

おそらく先生が思い描いていた形では

ないでしょうが、

なんだかんだまだこの言葉を

守れてはいるはずです。

 

その後もいろんな人に

「あなたはたぶん絵を描くのを辞めない人だよ」

って言われます。

 

マジで何で??って毎回思いますが、

最近は少しずつその言葉の意味を

理解しつつあるという実感も

あったりなかったり。

本当にわかるようになるのは

もっと先のことなんでしょうね。

この言葉の意味を

理解できるようになるまで、

推しを糧に楽しみながら

絵を描き続けていきたいな、と

改めて思っています。

 

なので今後も

お目汚しを失礼しますが、

絵を描いていたら

楽しそうにやってんな、と

温かい目で見守ってくれると嬉しいです。

 

以上、桃亀またの名をandでした。

 

=======================================

 

【Pixiv】

www.pixiv.net

 

Twitter(現X)】

桃亀(PEACH-PITファン兼雑多垢)

桃亀 (@peach18kame) / X

 

and(スピッツ/ロッチファン垢)

and (@andmore9918) / X

 

※あまりフォローは推奨してません。