祖母

こんにちは。

人間のクズ、桃亀です。

 

昨日ちょっとTwitterでも触れましたが、

昨日(10/6)の昼間、

お風呂場の漂白をしようとした祖母が

お風呂場で転倒し、骨折をして

2ヶ月ほど入院する事になったそうです。

 

幸い、と言っていいのかは分かりませんが、

現在テレワーク中でたまたま在宅だった兄が

祖母に呼ばれて気付き、

兄が救急車を手配し

仕事に出ていた祖父や父らに連絡をして、

すぐに処置をしたそうで、

命に別状がある訳ではないらしいですが。

 

ちなみに私は学校から帰宅してから

母に報告されました。

 

その話を聞いて、

家族(特に祖母の息子である父)が

バタバタしている様子を見た上で、

どうせこの人は

 

身内に緊急事態が起きて

自分がなんとかしないと!

 

…って思ってる自分が好きなだけ

なんだろうなぁ…とか考えながら

推しのDVDを見て叫んでいました。

 

自分でもクズだなと思いました。

えぇ。(開き直り)

 

そんな気持ちになってしまっている私は

本当に家族に指摘されるように

ひねくれた性格なんだなぁと

自覚していますが。

 

私自身も元々骨が細めで怪我をしやすく、

過去に3回ほど骨折レベルの

怪我をした際にも、

家族、主に祖母には

日頃から体を動かしてないからだ、

怪我をするのも注意していないお前が悪い

と言われ続けた人生だったので、

今回、家族が怪我をしても

私から心配されないのは

正直自業自得だと思ってしまうのです。

 

そんな風に思ってしまう私自身に

やっぱりひねくれたクズだなぁと

感じてしまう訳ですが。

 

私の家族は、私含め6人

(祖父母、両親、兄、私)

で一軒家で同居しています。

 

住居スペースとしては、

祖父母が主に1階、

両親と兄と私の4人は主に2階を使って

生活しています。

 

食事なども1階と2階で

バラバラで取っているため、

特に用事があるか

たまたま鉢合わせないと

1日の中で祖父母に会う事は

ほとんどありません。

 

というか、

祖父母が使用している1階のリビングは

家族に緊急事態が起きて呼び出される場所

という認識もあるので

正直マジで行きたくないというのも

あるのですが。

 

そんな訳で、

私が1階を通るのは、お風呂に入る時か

玄関を通る時くらいです。

 

けれど祖母は違います。

 

祖母は私たちが出掛けて

2階に人がいなくなると

とりあえず上がってきて、

まずカレンダーなどに書かれた

私たちの予定を確認します。

そして各部屋を確認、たぶんですが

勝手にちょっと漁っていきます。

 

そして、

私がちょっと外へ用事があって出る時は、

祖母に遭遇すると

まず行き先を聞かれます。

 

そこまではまぁいいとして、

急に関係のない話をしてきて

すぐに解放してくれない、

出発してからしばらくは追跡してくる

(本人に問い詰めるも否定してくるが

後ろ振り返るとだいたい姿が確認できる)

等があるため、

正直祖母の事は苦手です。

 

祖母は、よく言えば

はつらつとしていて元気ですが、

悪く言うとおせっかいというか…

そういう性格です。

 

ちょっと変わった事をして

祖母に伝われば、

知らない間にご近所にも伝わり

(田舎あるある)。

 

またガサツな性格なのか、

家の前の駐車場に停めてある

私の自転車をひっぱり出そうとすると

だいたい1階で出たゴミのゴミ袋が

カゴに入ってるとかもしばしば。

1階から2階に回ってくる新聞も、

しわしわでシミがついていて、

ページの順番もバラバラです。

 

また、先述のとおり

勝手に2階を詮索してくるため、

時々私や兄とケンカになります。

部屋戻って勝手に改造されてたら

さすがにキレます。

 

兄がキレたらさすがに怖いようですが、

あまり怒り慣れていない私がキレても

威力がないからか、

むしろバカにしてきます。

 

そんなところも含めて

私は祖母が苦手です。

 

ここまで、私から見た祖母の様子を

述べてきたため、マイナスイメージの方が

強くなってしまいましたが、

これを勢いで書いている自分自身にもまた、

クズだなぁと感じてしまいます。

 

けれど、毎朝学校に行く時に

1階のリビングから飛び出てきて妨害してくる

祖母の声が今朝はなく、

静けさに包まれた玄関を振り返った時には

さすがに少しの寂しさを

感じたりしたんですよ、これでも。

 

まぁそのあとにすぐ、

これでしばらく祖母に気づかれないように

こっそり出る事なく

堂々と出掛けられるんだなとか

思ってしまいましたが。

 

「大切なものは失って初めて

その大切さに気づく」とはよく言われます。

 

今回の事は、

正直そこまで大きなものとは

思ってないので、

そこまで深く感じる事はないとは

思いますが、

割とそんな瞬間は

いつでも起こりうる事なのかもなぁと

ぼんやり感じたりはしました。

 

そしてたまたまですが、

昨日の朝はなんとなく、

通学のバスの中でふと

今日も平和で何も起きずに

帰宅するんだろうなぁとか考えていました。

 

実際、帰宅までは

特に何もなかったんですが。

 

なんだか物語の冒頭のようですが、

本当にちょっとした事件って

起こりえるものなんだなぁと

実感したりもしてました。

 

今日も普段と変わらないけれど、

私はどこか違うような朝を

迎えていたのです。

 

とか思っていたけど、結局

やっぱり私も父同様、

家族を心配するふりをして

自分が感傷的になりたいだけの

クズなのかもしれません。

 

以上、

今朝は思ったより寒かったから

やっぱり薄手のコートでも

着てくればよかったかなぁとか思った

桃亀でした。

人が座った後の温もり

こんにちは。

 

この夏はしっかり熱中症みたいなのになって

まだ少し体がダルい桃亀です。

 

あなたは、電車やバスなどで

他の人が座っていた後に残る温もりを

気にした事はありますか?

 

まぁあれが好きって人は

逆にあんまりいないかもしれませんが、

気にしてない人が多いかと思います。

 

私は昔から、

人が座った後に残る温もりが

とても苦手です。

 

今は少しマシになりましたが、

少し前までは本当に無理で、

席を譲ってもらっても

遠慮するなどしてました。

 

人が座っていた後に残る温もり…そもそも

これの名称がないので

検索のしようもないのですが、

これが極端に苦手な人って

私以外にいるのだろうかと

少し調べてみたら、

いない事もないけど

人によるって方が多かったんですよね。

 

私は誰だろうと関係なく無理です。

全く知らない人はもちろん、

仲が良い友人でも、親でも無理でした。

 

けど周りには全く理解してもらえないので

は??って顔されるし、

そんなんじゃ公共交通機関乗れんぞと

怒られるし。

 

中学2年の頃、

ちょっと気になっていた男子が

いたのですが、

授業で席を移動するとなった際に

その男子が私の席に座った事がありました。

当然、戻った際には

私の席にその男子の温もりが

残っている訳です。

 

普通なら

たぶんここは喜ぶべき場面なんでしょうが、

私はこの温もりが苦手なので、

 

うあぁ~~~~~!!!!!!

無理~~~~~~!!!!!!

けどあの子の温もり………っ

 

と複雑な心境だったりしました。

 

現在通っている

専門学校へはバスを利用しているので

この温もりに遭遇する事も多く、

正直無理には無理ですが、

昔よりは妥協する事が

出来るようになってきました。

それでもやっぱり苦手なものは苦手です。

 

昔はマジでゾワゾワして

吐き気するほど苦手でした。

今でもゾワゾワはしますが。

 

けど周りでこれが極端に苦手という人に

出会った事がないので

おそらく私だけだと思うんですが、

これって克服できるものなのでしょうか。

 

…と今朝バスに乗っていて

何となく思ったので

特にオチも考えずに

とりあえず書き出してしまいましたが。

 

潔癖性でも繊細でもないんですが、

変なところでこだわりがちな

私の悩みでした。

 

克服方法あったらご一報ください。

 

以上、残暑厳しくまだまだ体がダルい

桃亀でした。

 

猫ちぐら

こんにちは。

 

先週放送の

SPITZ草野マサムネのロック大陸漫遊記」にて

突如予告なしで新曲流されて

食べてた夕飯を吐きそうになった

桃亀改めandです。

 

今世界で猛威を奮っている新型コロナ。

その影響で4~5月には

緊急事態宣言が発令され、

世の中大変な事になった事については

前回のブログでも書きましたが。

 

→[2020年、春] - peachdraw18’s diary / https://peachdraw18.hatenablog.com/entry/2020/06/01/141439

 

その影響は、

私が推してるバンド、スピッツにも

大きく出ていました。

 

昨年11月から、

最新アルバム「見っけ」を引っ提げた

ライブツアーを行っていたスピッツ

今年の1月まではアリーナ公演を開催し、

3月からはホール公演を行う予定でした。

 

が、

春頃からライブやイベントの相次ぐ

中止、延期が決定し、

ホール公演も予定していたもの全てが

延期となってしまいました。

 

ちなみに私も5月に

名古屋のセンチュリーホール公演に

参戦予定でした。ちくしょう。

 

そんな中、今年から

スピッツのオンラインメンバーズ

(有料のサイト)に入会した私は、

本格的に推しに貢ぐと共に

リアルタイムな情報を入手し始めて

いました。

 

オンラインでは、

メンバーが書き込むブログのようなものや

動画や音声などが定期的に更新されて

幸せになれるので、

ファンになったら

とりあえず入ってほしいんですけど(勧誘)

(月額800円なので

実質スイーツ買うみたいな感覚←?)

 

そこで

この時期にメンバーが

どのように過ごしていたのかは

なんとなくリアルタイムで

追っていた訳でしたが。

 

そこによると、

3月末、延期になったものの、

一応ホール公演のゲネプロ

(本番さながらに行うリハーサル)

を行った後、

つまり4月から現在(6月)に至るまでは

基本自宅待機となったそうで。

 

そんな中、

スピッツのほぼ全ての楽曲を

作詞作曲する

ボーカルの草野マサムネさんは、

4月上旬、ブログ(以下ス箱)にて

「ずっと家にいると

自分が何者か分からなくなってくるので、

与えられた時間と解釈して

曲作りでもしようかな」

(だいぶはしょった)と発言し、

その後、

一人ずつとなった動画(以下オンテレ)でも

同様の事を言及していました。

 

その後、

5月中旬に横浜サンセットの映像

 

https://youtu.be/W4Lkp42a-10

 

が全編YouTubeにて公開されると、

それを皮切りに

ほぼ毎週何かしら供給があるという

ヲタク混乱事案が起きまして。

 

そして冒頭の話に戻りますが、

6/14放送の

SPITZ草野マサムネのロック大陸漫遊記」

にて、

突如、この自粛期間中に

メンバー顔を合わせずに

データのやりとりのみで制作したという新曲

猫ちぐらを初OA

という流れでした。

 

前置きが長くなりましたが、

この曲が出来るまでの経緯を

リアルタイムで追ってみると、

新曲として発表された

この「猫ちぐら」に対して

思うところがあり、

聞き慣れていろんな解釈が自分の中で

広まる前に、

第一印象で思った事を

書き留めておこうと思いつき、

今回のブログを書いています。

 

このブログでは、

不定期でスピッツのアルバムを聞いて

個人的な解釈を

つらつら書くシリーズを

やっていたりしますが

(最近更新少なくて申し訳ないです)、

今回はその特別編という感じで

見ていただけたらと思います。

 

あくまで、

初めて聞いた直後に個人的に思った事

ですので、

本当に適当な感じになってしまうかも

しれない事を先にお詫びしておきます。

 

 

そもそも猫ちぐらとは。


f:id:peachdraw18:20200622134058j:image

(写真元:https://wazakkasui.com/?pid=140798622

 

ワラで編まれた猫用の

伝統工芸品の事らしいです。

有名なものだと数年待ちのものもあるとか。

 

猫飼った事ないんでよく分からないですが、

伝統工芸品の猫ハウスみたいなものですかね。

 

スピッツの歌詞にはよく猫が登場します。

スピッツ、犬なのに。

 

とりあえず、

新曲「猫ちぐら」を

ラジオやオンライン先行の視聴で聞いて

耳コピで歌詞をメモしました。

(間違っているところもあるかもです)

 

これを見ながら、ざっくりとした

歌詞解釈を行っていきたいと思います。


f:id:peachdraw18:20200622134543j:image

まず、最初に聞いた時の印象は、

リアルタイムで近況を追っていたからか、

今の状況と、そんな中でも

前を向いていこうといった

優しくて暖かなメッセージが

込められていると感じられました。

 

まず冒頭は、

今の状況、新型コロナが流行する前、

これまでの世界を

表現したものだと感じられます。

 

白いシャツ=綺麗な衣装 を着て、

いじわるも少し含んだような、

それでも幸せな笑顔を多めに現した顔で

何気ない日常、

スピッツでいうところの

リリース、ライブのルーティン)

を過ごしていた。

 

無意識に、

時の流れに任せて

似たような日常を繰り返している

世界だったのです。

 

ところが、

新型コロナという、誰にもどうにも出来ない

障害が立ちはだかった事で、

これまでのルーティンのような日常が

奪われてしまいます。

 

そこで、

改めて今まで築き上げてきたものは

猫ちぐらのように、

丁寧にひとつひとつ編み出されているもの

であると感じるのでした。

 

ここで登場する、

タイトルにもなっている「猫ちぐら」は、

自分(演者)と君(ファン)で築き上げる

ライブそのものの事だと解釈しました。

 

まさかずっと続けていたものが

こんな形で奪われてしまった事に

動揺するものの、

きっとこれで終わりではないと信じ、

「さよならじゃない」と言い聞かせます。

 

次にまた会う時にはきっと、

皆の望みが叶うような

パラレルな世界へ連れていこうと決心し、

これまでは似たような景色のように

感じられていたルーティンな日常も、

再開した時には

また一から、

これまでとは少し違うような景色へと

書き加えていこうとするような、

前向きな気持ちを歌っているように

感じられました。

 

間奏からドラムが入ってきて

崎山さんのヲタクこと私は

盛り上がってきますが。

 

リモート

(それぞれ個別に録音し、

音を重ね合わせる収録方法)で録ったとは

思えないほど、

ある意味いつも通りの

スピッツのグルーヴ感というか、

スピッツサウンドが完成されてる事に

感動できます。

 

そして2番です。

「弱いのか強いのかどうだろう

寝る前にまとめて泣いてる」と

少し弱音を吐きました。

 

一人になったオンテレを

最初に見た際、

以前東日本大震災の時に

精神的ストレスを抱え、倒れてしまった

事もあることから、

この時期にもまた心痛めてないかと

心配していましたが、

先述の通り、前向きに捉えて

新曲でも作ろうか、と発言していた事から、

なんだか強くなったな、

と思っていました。

 

が、

オンラインで配信される音声

(以下オンラジ)では、

緊急事態宣言下で一人ずつ収録した際に

草野さんが担当した回で、

自宅に籠る時に聞きたい音楽という質問に

対しての回答で、

リメンバーミーと同時上映された、

アナと雪の女王の短編(クリスマスの話)で

使用された楽曲、「お祝いの鐘」を挙げ、

「泣きたくなる時もあるけれど

聞くと活力を貰える曲」と

紹介していた事も思い出しました。

 

悲しい気持ちや動揺を隠し、

気丈に振る舞えている事に対しては

強くなったと感じる一方で、

夜寝る前にはひっそりと泣いているから

まだ弱いままだと

言っているように感じられました。

 

けれどその気持ちも今は大事で、

そういう事も含めて、

リスナーが「心弾ませるいいメロディー」を

生み出すために必要だと、

強いようで弱い自分を肯定し、

いつかまたライブで再会したら

皆でそれを共有したいという望みも

込められているように感じられます。

 

止まない雨はない、は

前向きな言葉として使われますが、

この状況もずっとは続かない、

いつか雨も小降りになって、

やがてお日様の位置も

なんとなく分かるようになると

希望を抱いています。

 

そして事態が終息し、

再会の時は、

これまでとは少し違う景色、

願わくば、

「思いやりを持って」

(オンテレ等で度々使用していた言葉)、

優しい気持ちになった景色である事を

夢見てこの曲を掲げ、

その時を待ち望んでいる様子が

感じられるところで

曲が締まっていきます。

 

 

歌詞をメモした画像では、

あえて4分割してみましたが

お気づきでしょうか。

 

これは、私なりに

ここで一纏まりの話なのではないか、

というところで区切ってみたものです。

 

最初の部分は、

言わば物語の始まりの部分で、

1番のサビに当たる2つ目の部分では、

物語の起承転結の「転」のようなもので、

最初の部分に繋がりつつ、

そことは世界が変わってしまった

現状にある事を意味する部分だと

解釈しました。

 

そして3つ目の部分は、

2つ目の部分(変わってしまった世界)で

今自分が感じている事を表し、

最後の部分では、

いつか来る終息の時を表した

前向きな表現になっています。

 

私がこの曲を最初に聞いた時に、

「今の状況と、それでも前を向いている

気持ちが込められた

優しくて暖かなメッセージの曲」と

感じたのは、

おそらく通して聞いても

だんだん明るい方向へ

歌詞が向かっているのが

感じられたからだと思います。

 

またそれに乗せられたメロディーも、

昨年リリースされた、「優しいあの子」

NHK朝の連続ドラマ小説「なつぞら

主題歌)にも通ずるところがありますが、

いつかまた会えると

希望を持って暖かい気持ちで待ち続ける

心情が表現されているような優しいもの、

特にギターのメロディーが

とても繊細で優しく感じられるものに

なっています。

 

「優しいあの子」や、

アルバム見っけの表題曲扱いの曲、

「ありがとさん」など、

近年はそうしたゆったりした優しい曲が

多い事から、

コアなファンはそろそろロックな曲も

ほしい…と思ったかもしれません。

というか私も、正直若干思いました。

 

けれど、今回の「猫ちぐら」という曲は、

この時期だからこそ出来た曲で、

この時期だからこそファンに届けたい

曲なのではないかと感じられます。

 

この曲を聞いたリスナーにも、

ピリピリした今の状況の中で、

少しでも思いやりを持った

優しくて暖かな気持ちになって

再会の時を前向きな気持ちを持ち続けて

待っていてほしいという願いが

込められていると思うのです。

 

というか単純に、

ロックでアップテンポな曲は

やはり直接合わせないと

なかなか難しいと思うんで、

それは早く

直接レコーディング出来るようになる事を

祈るしかないですね。。

 

 

という訳で、

まだ3~4回しか聞いてない

新鮮な解釈を書き殴ってきましたが。

 

なんとこの新曲「猫ちぐら」は

6/26より各音楽配信サービスで

配信される事が決定しました!!

 

皆、聴こうな!!

 

聴いてまたライブで再会できる日を

待とうぜ!!

 

私もそれを期待して

延期分のチケット払い戻してませんよ。

延期公演来年なのに。

来年の予定とか分からんのに。。

 

 

という訳で今回はここまで。

 

以上、

最近通常時よりも

推しからの供給が多くて

メンタルがエグいくらいに元気な

桃亀改めandでした。

 

 

 

SPITZ草野マサムネのロック大陸漫遊記

番組サイト↓

https://www.tfm.co.jp/manyuki/

 

2020年、春

こんにちは。

 

新型コロナの流行でなんやかんやあって

気付いたら春を失っていた桃亀です。

 

6/1現在、

4月~5月にかけて発令された

緊急事態宣言は解除され、

徐々に日常生活を取り戻そう

という動きにはなっているものの、

まだまだ油断を許さない状況です。

 

お陰さまで私は元気です。

 

元々2月頃から長めの春休みだった

私ですが、

4月の中旬あたりから

緊急事態宣言が発令され、

結果5月まで学校が始まらない状態でした。

 

さらに、緊急事態宣言中は

アルバイト先のスポーツジム(プール)の

営業もストップしてバイトも休みになり、

課題はあるものの、

暇を持て余し、終わりの見えない

長いようで短い日々を過ごしていました。

 

GWももちろんどこにも出掛けられない。

 

桜も咲いた、春の穏やかな陽気も

虚しいと感じていた頃。

 

とあるフォロワーさんが

Twitterでこんな企画を提案していました。

 

「コロナで暇だから

しゅごキャラのファンの皆で

オンラインオフ会をしよう、

GW中暇なのでSkype

5日間ぶっ続けで通話を繋いで」

 

前半はまだわかる、いい提案だと思います。

ただ後半よ。

 

でもまぁ私も、

この春参加予定だった

しゅごキャラの同人イベント

「姫君たちの宴in名古屋」や

創作漫画の同人イベント

「名古屋コミティア」、

さらにはスピッツのライブが

全部中止、延期となってしまい、

頭がイカれてたので

つい楽しそうだと思い、

その会

しゅごキャラオンラインパーティ

(略してしゅごオンパ)」に

参加させてもらう事に。

 

私と同じように、

イベントも何もかもなくなって

ヤケになったイカれたメンバーが、

総勢50人も参加するような

イカれたオフ会がGWに行われました。

(誉め言葉)

 

マジで5日間ほぼぶっ続けで通話を繋ぎ、

それはそれは楽しい会でした。

 

時にはしゅごキャラという作品を通じて

知り合った者同士で

楽しくダラダラ喋ったり、

時には真面目にしゅごキャラについての

考察をしたり、

アニメやドラマCDの鑑賞会をしたり、

また時には人生相談やBL展開も…??

 

私は最高級に頭がイカれてたので、

5日間ぶっ続けで繋いだSkype通話の、

ほぼ全時間居座り、

時にはチャットで茶々を入れたり、

叫んだり(笑)、

また、朝の人が少なくなり

夜勤の方(深夜に通話を繋いだ人)にも

休憩時間を、という事で

急遽私も通話に参加したり。

 

この会は、ただの暇つぶしに終わらず、

ガチ考察会を通じたいろんな考え方、解釈や

通話する事で感じた、

人に向けて喋る事の楽しさ、重要さを

改めて考えられた

とてもいい企画でした。

 

毎日お題を作って

絵師さんに描いてもらう

しゅごオンパお絵描き大会も、

自分も描いてて楽しかったし

同じお題でいろんなイラストが

投稿されるのも見てて楽しかったです。

 

個人的には、

最終日の「しゅごオンパでの思い出」

というお題で描いたレポート漫画が

好評で嬉しかったです。

ありがとうございます。

 

ちなみに緊急事態宣言明け、

学校が再開した際に出された課題の

エッセイ漫画は、

これを少し改編したものを提出しました。

 

案の定、

「いや何やってんのwww」

という反応をいただきました(笑)。

 

そして、学校やバイトがなくなり、

家族以外の人と

しばらく会話をしてこなかった私にとって、

通話を通じて

人に向けて喋る事の楽しさ、重要さを

発見した事は

それはそれは大きく感じ、

GW明けからツイキャスを始めました。

 

こちらは週末の深夜に

気まぐれに、ゆるゆるとやっておりますので

タイミングがあえば

是非遊びに来てください。

 

一応履歴も残してありますので

気になった方はよかったら。

https://twitcasting.tv/peach18kame/movie/613493475

 

そんな訳で、長い長い不安な時間は

案外楽しく、なんならこれを期に

新しい事にも挑戦できたりと

それなりに充実して過ごす事が出来ました。

 

とはいえ、

私が住む静岡の田舎の方は

そんなに感染者がたくさん出ている

という訳ではなかったので

まだこれくらいで済んだのかも

しれませんが、

東京や関東、北海道や大阪、福岡など、

感染拡大地域にお住まいの方は

大変だったと聞きます。

 

今年からスピッツの有料サイト、

スピッツオンライン、モバイルに

入会した事で

(ファンクラブ、スピッツベルゲンには

元々入会済)、

推しの生存確認も兼ねて

ブログ等をチェック出来るように

なったのですが、

やはり東京の方は大変だったようです。

 

東京やその他感染拡大地域ではないものの、

緊急事態宣言は全国に発令された事で、

解除されるまでの5月中旬くらいまで、

学校も週1登校、

週4回はオンライン会議のアプリを使った

在宅でのオンライン授業となりました。

 

元々出不精な私にとっては、

朝早く起きなくていい、

終わってからもすぐ休める、

授業は推しを眺めながら出来る、と

パラダイスな感じで受けてました(笑)。

 

一度このパラダイスを味わってしまうと、

解除され通常登校となった時の

絶望感が凄いです…

 

けれど本来GW明けから夏頃までの、

精神的に疲れて落ち込む時期が

今のところまだそんなには現れていない

ので、精神的にはまだ良い方です(笑)

 

私が今通っている専門学校は絵を描く系で、

授業も少し説明を聞いて課題を出され、

あとは黙々と作業、といったものが

多いので、

ぶっちゃけオンラインでも

何とかなるじゃん、となってます。

 

これからもね、なんか体調が悪くて

登校は出来ないとなったら

オンラインで対応とか

してくれたら良かったのに、

そこはあっさり終了してしまい

ちょっと残念でした。。

 

まぁやりづらい事とかもあったし、

応急処置でしかないから仕方ないのか。

 

でも、皆で集まってオフ会や飲み会などが

出来なくなってもオンラインで出来たり、

授業やお仕事も出来たりと

良い時代だなとは本当に感じました。

 

便利な良い時代ではあるけれど、

便利すぎてSNSでの暴言や誹謗中傷なども

目立っていたので

それもどうなのか…とも思いますが。

 

オンライン上なら

なかなか直接会えない距離でも

繋がれるというのはとても良いです。

 

新型コロナという未知の恐怖の中でも、

小さな光を紡いでいっているように

感じられた今年の春でした。

 

春はいつの間にか終わっていて、

もうすぐ梅雨入りするかと思われる

初夏を迎えておりますが。

 

感染者は徐々に減少傾向にありますが、

第2波が心配だし、

まだまだ人が密集するようなイベントも

夏~秋のものまで続々と中止になっていたり、

外出時にはいろんな事を気にして、

という生活は続いています。

 

新しい生活様式というものも

提案されていますが、

それもまだよく分からないような…

 

それでも、

いつかまた平和になって

イベントやオフ会を楽しんだり

何も気にせず好きなところに行けるような

日々が戻る事を信じて、

今はもう少し頑張っていきましょう。

 

私も今年就活生というタイミングで、

なかなか思うようにいっていませんが、

なんとか頑張っていきます。

 

 

最後に。

 

新型コロナの影響で

開催中だったスピッツのツアーが

軒並み延期となったため、

急遽

7年前の野外ライブ映像、

 

「横浜サンセット(劇場版)」

 

(映画公開は5年前)が、

なんとノーカット、

広告も期限もなしで

YouTubeで見られるようになったので

全人類見てください。

 

https://youtu.be/W4Lkp42a-10

 

ありがとうありがとう……

ありがたいけど……

金を落とさせてくれ。。

 

 

以上、桃亀でした。

 

ももたね漫画研究「ZOMBIE-LOAN」(後編)

こんにちは。桃亀です。

 

前回(https://peachdraw18.hatenablog.com/entry/2020/04/09/103002)に引き続き、

PEACH-PIT先生の漫画作品

ZOMBIE-LOAN」を

読んでいきたいと思います。

 

ここまでで、

「生と死」、「死と再生」を巡り、

仲間意識も芽生えて成長し、

強く生きるみちるやチカ、シト。

 

後編では、

その強さを持って

「ゾンビローン」とは何なのか、

そしてみちるの正体に迫っていきながら、

迎える未来を見ていきます。

 

 

9巻


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8巻までの、

ARRCとの闘いの最中に浮上した、

渡守、鼈甲への疑念を持って、

突如Zローンを抜ける決意をする

チカとシト。

 

そして、

記憶の底を辿って救ってくれたあとに

消えてしまったヨミを探すため、

コヨミの実家に向かうみちる。

 

それぞれ遠くに旅に出て、

新たな出会いと

それぞれの秘密に迫っていきます。

 

Zローンを抜けた

チカとシトが向かったのは、

シトの実家、徐福のある国、香港。

 

そこで元徐福の構成員で

現在は情報屋をしている男の元へと向かう。

 

シトが生きている理由、

そして香港へ戻った理由は、

唯一愛情を抱いた、

自分の母親を探すためであった。

 

シトの母親となった女性は、

千鶴という、日本の裕福な外商の娘で、

18世紀上海にて

徐福のトップ、老爺によって

拉致され、自害していた。

 

しかし、

老爺は死者を蘇らせる術を使い

千鶴を呼び起こし、

さらに千鶴から新たな屍を産ませようと

計画する。

そこで生まれたのがシト、

生まれた時からゾンビという存在であった。

 

マッマ………めっちゃ美人……

 

死者を蘇らせ、時を止める術

「尸解の法」を施し、

存在する老爺、千鶴、そしてシト。

 

永遠に続く生き地獄の中で、

唯一愛情を抱き、生きる糧としていたのが

母親の千鶴の存在であったが、

次第に法が解けて元の死体の姿となり

目覚めなくなってしまった千鶴を想い、

今度は取り戻す事を糧として

生きる決意をし、

渡守、鼈甲を訪ね、

Zローンと契約をして、現在に至る。

 

そんな過去を持つシトの話を聞いた

チカや、現地で合流したAローンの修司は、

シトに協力し、

徐福を壊すという目的を持ち、

「ゾンビ」という存在の

核心に迫っていくのです。

 

一方で、

コヨミの実家を訪ね、

ヨミを探しに来たみちる。

 

コヨミの実家は、

代々続く、死者を卸して祀る

「神降ろし」を行う

「四位ツ原」。

 

ヨミの正体は、

元々男児としてこの地に産まれたものの、

男児は許されないと死者にされた存在で、

巫女として育てられたコヨミによって

呼び起こされたものでした。

 

男児として産まれた者は

すぐさま死者とされ、

「ヤトノハコ」と呼ばれるものに

封印されてきましたが、

それが一体化したものが現在のヨミ。

 

封印された者が集う

黄泉の道へと続く大きな岩、

「境界岩」へ案内されたみちるは、

ヨミを取り戻すため、

岩の亀裂へと進んでいきます。

 

探し物のために進んでいく中で、

封印された男児たちの声を聞き、

本当は本来あるべき姿で、

元の場所へ帰りたがっていた魂を悟り、

あえて逃げずに向き合う姿は、

これまでのみちるでは想像できなかった、

それだけ生に対して強くなったと

垣間見えるシーンでもありました。

 

その一方で。

コヨミは家の遣いによって眠りにつき、

徐福の構成員、紅棍に

引き渡されてしまう。

 

それぞれ目的が異なり、

違う場所へと旅立ったはずなのに、

結局全てが繋がっていく。

 

それは、

真の目的「ゾンビ、屍として生きる者」の

正体に迫ったからだと感じられます。

 

それぞれの想いを辿りながら、

ゾンビとしての存在、

そして今の自分の立場を再確認する

巻となっています。

 

 

10巻


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実は

PEACH-PIT先生の作品の中では

これが初の二桁巻。

ひとつの漫画作品のシリーズで

単行本が二桁いったのは

これと「しゅごキャラ!」くらい

なんですね、実は。

 

ほら、「ローゼンメイデン」はさ、

トータルだと長いけど

それぞれのシリーズとしては10巻前後で

終わってるから…

 

それはさておき。

 

シトの過去の話を聞き、

愛する者のために

生に異様に執着する自分と比較するチカ。

 

そこに、

シトを奪おうとする徐福の構成員、紅棍が

襲撃してして、

3人は徐福に捕らわれてしまいます。

捕らわれる際にとどめを刺したのは、

かつてAローンに所属していた

兎子だった。

 

一方で、ヤトノハコに封印された魂に

向き合い、

かつてシトから預かっていた櫛を

投げつけた事で

櫛の狭間からシトの過去を見ていたみちる。

 

その狭間でみちるはヨミと再会しますが、

狭間の中でさらに綻びを見つけ、触れると、

みちる自身が心の底に沈めていた

幼い頃の記憶が流れてきます。

 

自分は父親と母親から

たくさんの愛情を受けて育ってきた、と

思っていたけれど、

自分は「普通の子」ではないと

知ってしまった時、

自分の両親の首に死の予兆である

黒い輪を見つけてしまうのでした。

 

そうした記憶を呼び起こしてしまい、

自我を失ったみちるは、

無意識のまま暴走し、

時空を歪ませ始めてしまいます。

 

ヨミがみちるの中に憑依し、

捻れを止めた事でなんとか抑えますが、

流され辿り着いたのは、

ARRCや渡守ら「彼岸人」が集う

生と死の狭間の世界、彼岸だった。

 

そこで出会った彼岸人、純露によって、

運命が刻まれた輪廻、

アカシックレコードを通り、

ARRCの本部へと乗り込んでしまうみちる。

そこにいたのは、

ARRCの千才だけでなく、

死神となった芝、

そして実はARRCのボスである薄荷だった。

 

薄荷はみちるに、

植え付けるように

みちるの正体を

伝え始めるのでした。

 

みちるは「普通の子」ではなく、

この世の全ての運命を司る

アカシックレコードに刻まれていない存在、

「シンギュラリティ」だと

薄荷から伝えられ、

みちるは自分を失いかける。

 

けれど、コヨミの危機を知らされると、

仲間を助けるためと自分を取り戻し、

元の世界へ戻る決意が出来たのは、

これまでで培ってきた、

誰かを想う強い「生命力」が

備わっていたからだと改めて感じられます。

 

トラウマを乗り越えて、

今の自分を見失わない強い気持ちが、

しっかり備わっている描写でした。

 

一方、徐福に捕らわれたチカ、修司は

シトとは別室に隔離され、

修司がゾンビローン、Aローンに加入した

経緯を話していた。

そして別の場所では、

兎子が紅棍に、全との過去、

そして自分が徐福に戻った訳を

話しています。

 

チカたちが隔離から脱出する際に、

シトの身柄が上海に送られた事を知り、

チカと修司は兎子に連れられ、

シトの元へと急ぐ。

 

シトの身は、

体が老いた老爺の新たな器として使用され、

さらにコヨミの持つ

「死者の舌」を以て

完全な姿になる計画のために

上海に送られていた。

 

シトが身を奪われる最後に見たのは、

自分が長年探していた、

自分の母親が、確実に死んでいるという

事実だった。

 

そのひとつの確実な絶望に涙するシトが、

あまりにも美しく映ります。

 

紅棍によって上海に送られたコヨミから

舌だけを奪い、

ついに完全な姿で存在する老爺に

迫ったチカたちは、

徐福の董奉によって

絶体絶命のピンチに迫られてしまいます。

 

自分と、

美しい姿を保つ千鶴が

完全な形になるために

全てを犠牲にする事を容易く思う徐福の

その残酷さは、

逆に「完全」を

美しく現しているとも思えてしまうほどに

絶大な存在感を放っているのです。

 

「死」の残酷さと「再生」の強さを

美しい形で心の奥底を

傷つけるように刻まれていくような

感覚になる巻です。

 

 

11巻


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上海で合流した、チカたちとみちる。

 

みちるによって

董奉の陣を突破したチカたちは、

それぞれの敵へと立ち向かっていく。

 

兎子は、全と育ての親を殺した董奉へ、

チカと修司は、シトの身体を奪った老爺へ。

 

修司は、彼岸人に捕らわれ、

操られている全を見つけ、

全を取り戻すために自分を犠牲にする。

 

チカは、

老爺も知らないシトの本当の姿、

右手を自分と共有している事から

老爺に、お前は不完全だと言いながら

反撃を開始。

 

そこに、

彼岸から立ち去る際にみちるに付けた矢を

頼りに追いかけた千才が合流。

仲間をみちるに倒された恨みから、

みちるの仲間たち、

チカや兎子、修司たちを

殺していくと宣言。

 

しかし、みちるも黙ってはいない。

自らまた時空を歪ませ、

チカにシトの身体を持つ老爺を倒させ、

また無駄に運が強い修司は懸けに勝ち、

自分も生き残りながら

全を取り戻す事に成功する。

 

自我を取り戻したシトの前に現れたのは、

かつて愛した女性、自分の母親である千鶴。

 

けれど、

やはり元々存在していないはずの千鶴は

簡単に消えてしまいます。

そこで、コヨミの死体に憑依したヨミは、

シトに本当の事を教えていきます。

 

冥府の川、

生死を分ける流れの中で見つけた

2つの魂。

ヨミに運べるのはひとつだけ。

 

そこに漂っていたのは、

身体を奪われたシトの魂、

そして舌を奪われたコヨミの魂だった。

 

コヨミの魂は、シトを愛していて、

シトを救うために

自分を犠牲にしたのだった。

 

コヨミはシトを守るため、

自ら死に向かい、

そしてシトや皆を救っていたのです。

 

戦いが終わった後、

Zローンの鼈甲や由詩が駆けつけ、

全員がZローンと契約する事で

生き返るのでした。

 

そして、

己の欲望のためだけに

代々の一族を巻き込んだ張本人、老爺を

董奉自らが潰した事で

徐福を追放され、

董奉自らもまた一人、

死を迎えるのであった。

 

ずっと側近として近い存在であった董奉に、

シトは、

チカらから刺激された

「自分の命、存在意義」を持って、

最後に、全ての関係を無視した、

最初で最後の心からのやりとりをします。

 

「生死のサイクルから外れた俺でも、

せめて憶えていることで

命を繋げるのならば」

 

と、

なくなる命をひとつの形として残す事で、

生命を繋げていくシトもまた、

Zローンのメンバーたちと共に、

生を諦めたゾンビから

自分の意思を持つ強い存在となっていた事が

分かります。

 

そして上海から全員が帰国、

Aローンのメンバーも加わった

新生Zローンとして、

日常を取り戻していきます。

 

ついでに核心を抜いた状態になった

ミニ千才さんも

ちゃっかりお持ち帰りするところも。。

 

しかし、平和な日常は、

やはり長くは続きません。

 

ゾンビという世界の矛盾が増えすぎた事で、

彼岸人が問題視し、

強制的に削除する計画を企て、

実行しだしていたのです。

 

その、最優先消去対象となったのが、

運命に刻まれていない、

存在するはずのない「シンギュラリティ」、

みちるだった。

 

同時に消されるはずだった

チカとシトは葬儀屋に助けられ、

さらに霜月さんの理事長室に招かれ、

消去を回避するが、

ARRCやZローン内部から

情報が漏れてしまっているのではないか

という疑惑が生まれて…

 

ゾンビローンの核心、

そしてみちるを救うための

最終章が始まりました。

 

チカもシトも、そしてみちるも

まがい者ながらにも信念を持って

生きていくと決意した最中に起きた、

消去。

 

消えた者を追いながら、

再び自分達に、そしてみちるに

「生きる」事を問い掛けながら

探しにいくのです。

 

 

12巻


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「運命の矛盾」と見なされ、

「消去」されてしまった

Zローンの仲間たち。

 

実際に指摘されて、

「生きる」と決意したものの、

やはり現実では

自分は矛盾した存在なのである

という自覚と葛藤しながら、

それでも、

 

「自分がこの世にいなくてもいいと

自分勝手に決めるな」

 

これまでに培った

「生」に対する強い信念を思い出し、

Zローンメンバーはじめ、

みちるを救うために

彼岸人の集団「七人委員会」に

立ち向かっていきます。

 

しかしすぐに

死神の芝、

さらに七人委員会の彼岸人に追われ、

消去された空間に流されていく。

 

一方で、先に消去されたみちると

巻き添えになったARRCの千才は

彼岸の廃棄データが

一時的に置かれる場所に、

データとして配置されていた。

 

そして同じく彼岸人によって消された

チカやシト、

そして巻き添えになった芝は、

なぜかゲームのバグとして

小梅がプレイするゲームの中に

入り込んでしまう。

 

ゲームのバグとしてではあるものの、

まだ自分の意思や行動ができる状態である

チカやシトは、

同じくデータ化されたZローンの仲間たちを

救うため、

ゲームクリアに向けて

(ゲーム内の)ゾンビ狩りを行う事に。

 

そうして無事、

みちるたちが配置された

廃棄データの一時置き場に辿り着いた

チカとシト。

自動清掃ツールによって

消されかけてたみちるを

間一髪で救いだします。

 

思わずトラックに乗り込んで、

そのまま焼却炉へと飛び込んでいく

一同、そして後に合流したヨミとざらめ。

 

その先では、

チカとシトを鼈甲が拾い、

芝とみちるは海の底に漂いながら

七人委員会に追われていた。

 

チカやシトはそこで、

みちるの違和感、正体を知り、

みちるが「核心」であると

悟っていくのです。

 

みちるの正体、

そしてデータ化されたままの

Zローンの仲間たちを追って、

物語は終わりへと向かっていきます。

 

 

13巻


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最終巻です。

 

なんか分厚い単行本。

カラーページ多めの大ボリューム。

 

それぞれ七人委員会の甘露に追われ、

合流するも

みちるは再びデータとなり消えてしまう。

 

そこに、ずっと行方をくらましていた

由詩が、検閲官として現れる。

 

由詩は、ゾンビでもあるものの、

「シンギュラリティ」である

みちるのみを監視する

検閲官としての顔も持っていたのです。

 

「シンギュラリティ」とは、

世界全てを飲み込んでしまう

ブラックホールのようなもので、

みちるはその「発生源」として

彼岸人、七人委員会からは

恐れられている対象だった。

 

それも、偶然そうなった訳ではなく、

人為的に作られた

「エリザ計画」の生き残り、

「エリザベトの仔」である事から

想定外の積み重ねとして

選出された存在だったのです。

 

その、人工的に作られた存在は

何らかのバグが生じて、

15歳までに突発的な自殺で

なくなるべきはずのものだったのに、

偶然3人のみ

生き残ってしまっていました。

 

それがみちると芝、

そしてAローンの修司でした。

 

そんな修司は、

彼岸人によってAローン組

まとめて消されかけてたところで、

ARRCのネリに助けられて

現在、ヨミとざらめ、そして霜月さんと

合流していました。

 

「エリザ計画」によって

作られた存在である みちるたちは、

アカシックレコード」を壊して

世界の生死を滅茶苦茶にするために

生まれた者、いわば実験体であった。

 

それでもみちるを救うのかと

問われたチカとシトは、

1巻で確めた、

みちるの「生きたい」という想いを

思い出し、

みちるのいない世界など

考えられないと悟り、

改めてみちるを救出すると誓うのでした。

 

そしてみちるもまた、

作られた存在である以上、

何の欲も持たない、

ただ存在しているだけの

無色透明な存在なのだと諭されるものの、

これまでを振り返り、

本当にそうだったのかと

疑念を抱きながら眠りにつきます。

 

しかし、

実はチカやシトと過ごす内に芽生えた

感情を叫んでいた事を思い出し、

またも「予想外」の反応を起こすのが

「シンギュラリティ」。

 

異常発生させたみちるを想い、

上へ駆け上がっていくチカ、シト。

 

その最中には

「エリザベトの仔」である芝を

優先的に狩られたりなどして、

仲間が徐々に減っていく。

 

残酷な現実は芝を襲い、

何者にもなれなかったが

チカとつるんでいる時だけが輝いていたと

悟る芝。

 

最後に死神から抜いた核心を

自ら外し、命尽きるまで、

自分の存在を発揮し、

そしてチカの元へは

もういけないと消えていくシーンは、

これまでの芝との別れの中で

一番切ないものだと感じました。

 

そしてついに親玉、薄荷の元へ辿り着く。

 

薄荷からこの世の仕組みを聞かされて

攻撃されるチカやシトは、

みちるを操り破滅するために扱う薄荷に、

「生きてやる」とその強さを以て

立ち向かっていきます。

 

そしてネリの能力で生命の糸を繋ぎ、

世界を動かすシステムの中枢にある

歯車を止めるために辿り着いた

修司とヨミ。

 

消えるかもしれないという覚悟をもって

運命の歯車を止めるため、

自分の命の糸を犠牲にして…

 

「運命は変えられない」

 

思い込みをぶち壊すほどの、

それ以上の強い生命力や絶対的な信頼が

運命を変えていく、という

大きな振動を起こしながら

物語は最終回を迎えます。

 

歯車が止まり、

アカシックレコード、運命の輪廻 が

止まった事で、

扉が開く=世界の終了、

そして同時に始まる「再生」が

危惧される状況に。

 

彼岸人の意義に逆らい続けて

壮大な自殺劇を繰り広げる薄荷に、

死者の世界へと誘われもなお、

「死が救済ではない」事を知った

シトはそれを拒む。

 

それと同時に、

チカたちはみちるに

本当の気持ちを問いかける。

 

「そこが嫌なら飛び出して来い」

 

かつて言われた言葉で目覚めた時、

運命の歯車は逆回転を始めるのでした。

 

そしてついに薄荷を捕らえたチカは、

死を望んだ薄荷に対して、

あえて殺しはせず、けれど

自分の罪を抱えながら、

運命に抗って生きろと伝えます。

 

そして世界は逆再生、

つまり今までの記憶が全てリセットされ、

物語の始まりへと戻っていくのでした。

 

 

「逆回転」の最中で

死後の世界に漂うみちるに対し、

死神のざらめは

みちるが存在しているその意義を

説きながら、

2つの選択肢を与える。

 

このまま運命の輪廻に紛れ込み

そのまま死を迎えるか。

 

みちるのみ記憶をそのままに

何もかもがリセットされた世界で生きるか。

 

後者はチカやシトなど、

これまで関わった全ての人が

みちるを知らない状態に

戻ってしまうため、

そのままの人間関係を保ちたいと願うなら、

それはある意味

生き地獄となってしまうと忠告するも、

やはりみちるが選ぶのは…

 

一度死んだ時に選んだ「生」を

またひとり全うし、

自分だけが忘れないでいたら

また繋がる事が出来るかもしれない

という僅かな希望を持って、

千才の核心を借りながら

生きる決意をしたみちる。

 

記憶の消去は完全でなく、

つじつまの合わない記憶は

彼らの中で小さな違和感として残るものの、

みちるを知らない状態で、

関わる事のない、

ある意味元通りの世界で

今日も生きていくのです。

 

唯一誰にも曲げる事の出来ない記憶として、

死の間際に蘇る「走馬灯」。

 

もしかしたら、

死の間際にはみちるの事を

思い出してくれるかもしれないからと

千才が慰める頃、

とある通学バスが

事故を起こしたという

臨時ニュースが目に飛び込んでくる。

その事故での死亡者は…

 

もしかしたらまた、

運命を共にするかもしれない、という

予感を感じさせつつも、

希望に満ち溢れすぎず、

でも絶望的にもなりすぎず、

最後まで「生と死」が

近くに感じられる締めとなり、

物語は終わり、また始まっていくのでした。

 

 

【まとめ】

 

以上で「ZOMBIE-LOAN」全13巻を

読み終わりました。

 

後半は自分の感想というよりも

ほぼ物語を追ってるだけになってしまって

申し訳ないです。

 

けれどこの物語は、

変に解釈するよりも

ありのままに受け止めることで、

自分の世界を振り返った時に

自分が選ぶのは「生と死」のどちらなのか、

それを考えられると思いました。

 

簡単に

「生きてればいい事ある」だとか

「死ぬのは良くない」なんて

言えない時代だからこそ、

自らの意思で「生きたい」と

思えるような、

そんな魂の物語が

この作品だと感じられます。

 

愛する人を守るため、

自分が生まれてきた意味を示すため。

 

目的や動機は

人それぞれでもいいけれど、

ただひとつ、確実なものを定めて

それのために自分は生きるんだ、という

強い気持ちを持ち続ける事が

大切であると、

この物語から読み取れると思います。

 

けれど、

やっぱりずっと強い気持ちを

持ち続けて生きている人というのは

現実的には少なくて、

目的を見失った時には

死を思う人もいるかもしれません。

私はしょっちゅうです。

 

これは私の持論なんですけど、

生きる目的を見失ってしまった時は、

そのハードルを少し下げてみて、

「これさえ達成したら

もういつ死んでもそんなに後悔しないかな」

というレベルにしてみて、

あとはそんなに気負わず生きていたら

いいんじゃないでしょうか。

 

テキトーに生きてたらシトに怒られそう

だけど。。

 

また、そんな感じで

死がよぎった時に

この物語を振り返ってみると、

もしかしたら自分の中の

生きる目的が見つかるかもしれません。

 

今、世界では大変な状況になっていて、

この現状も人々の生死も、

存在が始まった頃から

運命によって決まっているもの

なのかもしれないと思いつつも、

運命だからと諦めず、

運命に抗っていくつもりで、

今を全力で生きていこうという

現代社会へのメッセージにもなるかも

しれないこの物語。

 

外出自粛となった今こそ

読んでみてはいかがでしょうか。

 

 

以上、桃亀でした。

 

ももたね漫画研究「ZOMBIE-LOAN」(前編)

 

こんにちは。

 

PEACH-PIT先生から名前を拝借している

桃亀です。

 

1年ほど前にPEACH-PIT先生の漫画作品

しゅごキャラ!」について

ざっくりとしたストーリーを

振り返りながら

個人的な感想を含めたものを書きましたが、

 

→(前編)https://peachdraw18.hatenablog.com/entry/2019/05/05/093004

(後編)https://peachdraw18.hatenablog.com/entry/2019/05/05/110006

 

これが意外と反響があり、

いつかは他の作品でもやりたいな~と

ずっと思ってましたが。

 

最近、新型コロナウイルス

世の中大変な事になり、

首都圏などでは緊急事態宣言なんかも

出されて

なかなか外出が出来なくなってしまった今、

長編の漫画を読むのには

ピッタリなのではないか、

また、改めて命の大切さを感じる時期

だからこそいいのではないか

という事で、

今回はPEACH-PIT先生の漫画作品

ZOMBIE-LOAN

読んでいきたいと思います。

 

全13巻という大ボリューム!

という事で今回も長くなりそうなので

前編と後編、分けていきます。

 

その前に、

私とこの作品の出会いを振り返ってみます。

 

しゅごキャラ!」で

すっかりPEACH-PIT先生の漫画にハマった、

当時小5~6の私は、

すぐさま他の作品はないのかと調べ、

まず代表作「ローゼンメイデン」を読み、

ますますハマっていきました。

 

そして中学1年で、

あと残っているのは(当時)

オリジナル作品初連載の「DearS」と、

この「ZOMBIE-LOAN」でした。

 

手を付け出したのは

ZOMBIE-LOAN」が先でしたが、

何だかんだ「DearS」と

同時進行で読み進めてた気がします。

 

前回、

入院についてのブログを書きましたが、

最初の入院時(中1夏休み)に

この2作を持ち込んで読んでました。

 

病院に「DearS」と「ZOMBIE-LOAN」を

持ち込む私、

今見るとなかなか頭狂ってますね。

内容が内容だけに。。

 

DearS」は、純粋無垢( )な

中1女子には少し刺激が強くて

ちょっとずつしか読み進められなかった

のに対し、

ZOMBIE-LOAN」は読み始めから

どんどんのめり込んでいき、

最初にハマった「しゅごキャラ!」よりも

ハマり具合が凄かった記憶があります。

 

キャラクターの掛け合いが

テンポ良いのに、

テーマがしっかりしている、

軽いノリもあるのに

ズシンとくるメッセージ性もある、

というのが大きかったんだと

今では思っています。

 

…とまぁ、振り返りは

この辺りにしておいて。

 

さっそく読んでいきたいと思います。

 

1巻


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記念すべき第1巻。

 

漫画の本編では、

しゅごキャラ!」や「ローゼンメイデン

のような、

トーンを多用した華やかな画面

というよりは、

モノクロを貴重とした

シンプルな画面が続くというのもあり、

表紙から作品の雰囲気を強調させていると

思わせています。

 

1巻は、

主人公みちるとメインの“ゾンビ”、

チカとシトとの出会い、

「ゾンビローン」の仕組みと

仲間になっていく行程が描かれた、

いわば序章のような感じです。

 

クラスメートからパシリにされても

文句を言えない気弱な高校生の少女、

紀多みちるは、ある日、

半年前の事故で奇跡の生還者と言われる

二人の少年、赤月チカと橘シトの首元に

「奇妙な輪」を発見する。

 

それは、「死を予兆する不吉な輪」だった。

 

その輪を見る事が出来る特殊な目を持つ

みちるは、

二人に死の危険を教えようと

近づこうとすると、

二人は既に死んで「ゾンビ」と化していて、

命と引き換えに

莫大な借金を背負いながら

「ゾンビ」を退治する事で

借金返済をしていた事を知ります。

 

みちるとチカ、シトの3人による、

死と再生、魂の物語。

 

1巻では、みちるとチカ、シトの出会い、

それぞれの正体(能力)を紐解きながら

仲間になっていく様子が描かれています。

 

ゾンビ=腐ってる という発想からか、

仲間であるチカとシトが

「手首を交換する」事で

能力を発揮できる、という設定は

斬新だと感じました。

 

ゾンビである彼らは人一倍

「生きている事」「命」の重さを

知っていて、軽々しく生きている人を

軽蔑している、というのもあり、

命や生に対する軽い意見には容赦なく

「そんな気持ちなら生きるな」と吐きます。

 

それがみちると同様に、

私たち読者にもグサグサと

刺さっていくのです。

 

学校の保健室にも滞在するシスターが

実は女子生徒を誘拐して補食する

「ゾンビ」だと知った時には、

みちるにも「死を予兆する黒い輪」が

現れている状態で、

両親を亡くして居候している親戚の家から

飛び出すためにチカシトに付いてきた

夜の学校探索で、

それまでは自分から行動できずに

悶々とするだけだったみちるが

仲間を助けようと身を乗り出すシーンは、

まさにこの作品のテーマである

「死を思う事で生を考える」

突き動かされた行動だったと思います。

 

結果的にみちるは致命傷を負いますが、

その姿に感化されたチカとシトが

借金を肩代わりした事で

みちるも「ゾンビローン」の返済者となり、

生還します。

 

これをきっかけにいろいろ吹っ切れて、

居候先を自ら出ていき

長かった髪もバッサリ切り、

前を向いて「生きていく」決意を

していきます。

 

全巻通しても、ですが、

1巻だけでも

すぐ「死にたい」と嘆く人に

突きつけたい漫画となっています。

 

そんな私はすぐ「死にてぇ~~~!!!」と

叫ぶので本当にまたちゃんと

読んでいきます。。

 

 

2巻


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1巻ラストで生還し、

居候先を出ていった事で

ホームレスとなったみちる。

 

そこで、

とある共通点を持つ者が集まる学生寮

「黒羽寮」に招待される。

 

理事長の久世霜月さんや

先輩の宵町コヨミと出会うが、

歓迎会でファンタン(炭酸飲料)に酔った

コヨミにいきなりキスされて…

 

天然可愛い感じのコヨミと

エロ怪しいヨミのギャップや、

どう見てもロリなのに理事長な霜月さん。

キャラクターの良さが

存分に発揮されてます。

個人的には由詩くんも好きです。

 

コヨミから突如現れた

もうひとつの人格、ヨミは、

みちるの特殊能力「死神の目」に対して、

死者の記憶を音源化する「死者の舌」を

持っていたため、

みちるとのキスで再び呼び寄せ、

チカシトはじめ「ゾンビローン」が追う

ある「事件」の手掛りとして協力を仰ぐ。

 

その最中に再会した

チカの中学時代の友人、芝怜一朗の

秀才ぶりも加わり、

謎の「ゾンビがらみの事件」に迫っていく。

 

一気に登場人物や設定の説明などが

加わりましたが、

ところどころに挟まれる日常のシーンで

重くなりすぎず、

情報量も小出しにしていく事で

すっと頭に入りやすくなっていると

思います。

 

個人的には、みちるとコヨミのロリータ回は

とても良き。。

可愛い子にはロリータ着せよ…

 

 

3巻


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前巻からZローン一味が追っている

「ゾンビ」関連の事件。

その犯人が主催するオフ会

に強制的に参加させられてしまう

みちるとコヨミ。

殺人サークルだと気づき、

つい本音を漏らしてしまったみちるが

襲われかけると、ヨミが覚醒。

そこにチカシトも加わり、

何とかその場を凌ぎ、犯人の元へと急ぐ。

 

犯人の、ゾンビ=不気味で無敵、

けれど致命傷で

あっさりと消えてしまう存在という、

狂気さや気持ち悪さが

容赦なく表現されていて、

飾りのゾンビ設定でなく

追求しているところは

本当に凄いと思います。

 

犯人を倒し、人質となった女性も助け出した

ところで一件落着…かと思いきや。

 

報酬額が足りない事で浮上した「真犯人」。

その正体は…

 

数ページ前まで味方のフリしてたのがまた、

より衝撃を与える展開でした。

 

親友が敵となっても、

やっぱり裏切れないチカの

熱い男気というか、

友人想いなところも垣間見る事が出来ます。

 

が、そこを「弱み」と知っていて、

襲ってくる敵となった親友。

いい具合に軽くていい人ぶってた人が

狂気を纏う以上に気味の悪い事ないです。

 

最終的には、

「自由」を履き違えた親友に、

もう一度、自分と同じように、

「生きる」事で得るよう説得するも、

それを拒み、「死神」によって狩られ、

消えてしまいます。

 

親友を失った喪失感の中、

悪口言い合うけれど確実な「仲間」である

シトの肩を借りるチカの姿もまた、

男同士の友情を静かに語っていて

いいシーンです。

 

けれど、そうとうなショックを受けて

甘えん坊になっちゃうチカもまた可愛い。

文句言いつつ見守ってくれたり、

慰めの慰安旅行まで計画してくれる

黒羽寮の仲間たちも、

皆仲間想いでいい人たち…。

 

ところどころで浮き彫りになる、

「生への執着」、「死への恐怖」も、

日常と、そこから反れた心理の中で

確実に描いていく。

それがこの作品のテーマであると

改めて感じさせていきます。

 

3巻はオマケ漫画がたくさん収録されてて

可愛いです。

 

 

4巻


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1巻が序章、2~3巻が第1章とすると

4巻からは第2章。

 

主にシトの過去を追っていきます。

 

チカの家族(父、妹)も登場し、

早くに両親を亡くしたみちる、

諸事情で寮に暮らすコヨミは

「家族」に想いを馳せる。

 

徐々にゾンビローンのメンバーに

「仲間」の意識が湧いていく、

ほんわかした日常が続きます。

 

一方で、何者かに操られているような

描写をされるシト。

みちるがふいに部屋で拾った

シトの「櫛」に触れると、

シトの逆鱗に触れ、

3人は仲間割れしてしまう。

別れた道中、シトは何者かに襲われ、

監禁されてしまう。

 

シトについて情報を知る人間、

董奉(トウホウ)によると、

シトはマフィアの御曹司として、

不慮の事故によるゾンビ化ではなく

「元々ゾンビとして作られた存在」である

と知らされます。

 

チカとみちるは、

誘拐されたシトを探しに出ますが、

董奉によって阻害され、

シトと手首を共有しているチカは、

距離によって使用できなくなってしまい

危機的状況に陥ってしまう。

 

そこに、

助っ人としてソテツが加わり、

さらに情報屋兼死神通訳の少女、小梅などの

情報により、

シトに迫っていきます。

 

「仲間」の意識は生まれつつあるものの、

お互いにまだ完全な信頼を寄せてはいない、

あくまで仮の仲間である事を

董奉に指摘され、

改めて「仲間」とは何なのか、

自分が存在している意味や、

相手にどう思われているのかという事を

考えるようなストーリーになっています。

 

一方で。

監禁されたシトの元には、

監禁を計画した研究者によって作られた、

シトの記憶にいる人とよく似たゴーレム

(作られたバケモノ)の少女がやってきて、

妙になつかれてしまう。

 

研究者、吉住は

個人的に顔が好み。

敵キャラで終わってしまうのが

もったいないくらい。

 

あとシトの監禁されている姿がエロいと

ヲタクの中では評判です。

…確かに。

 

シト奪還に際して、

自分は自分が思うほど

相手に信頼されていないのではないか、と

考え、なかなか行動に移せないチカに対し、

ソテツからは

 

「どこから来たかに拘らず、

どこに行くかを大事にしろ」

 

と諭され、

みちるにも後押しされ、

さらに鼈甲さんからは

奪還に際したボーナスを提示された事で

チカの心に一気に火がつき、

シト奪還へ向かいます。

 

悶々とした気持ちで動けなかったのに

金をチラつかせるとあっさり動くチカ、

ある意味簡単(笑)。

 

協力を仰ぐために尋ねた死神が、

イメージしていたものとは違い、

かなりミニサイズに。

 

普通は小梅を通さないと

会話が出来ないはずなのに、

なぜかみちるとは会話が普通に

出来てしまう事から

みちるを通訳とし、

シト奪還へ連れていきます。

 

ミニサイズの死神さんかわええ。

可愛いって言ったら

死神さんに怒られてしまう。。

 

この巻では

「仲間意識」や「お互いの信頼関係」などを

考えさせられる物語が

続いていきます。

 

 

5巻


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誘拐されたシトを救出すべく

チカたちは捕らわれて監禁されているという

研究者、吉住の研究所へ向かう。

 

研究者、吉住は、

死体からバケモノを作るため、

シトの家系に伝わる「尸解の法」を

入手するため、シトを誘拐していた。

さらに吉住は、

完璧なバケモノを作るため、

運命の輪廻を管理する組織、ARRCと

ゾンビ契約をしていたのだ。

 

一方で、

捕らわれたシトを発見したチカ。

すぐにほどく事はせず、

煽りながら自分の考えを一方的に話した後、

武器を出せる手首を勝手に交換し、

さっさと退散してしまう。

 

いたずらっ子みたいなチカが

チカらしくて良いですね。

芝を失ってから前巻までは

あまりチカらしくなかったので、

吹っ切れた姿をまた見れたのは

なんだか嬉しいです。

 

助けに来たみちるに

初めて「みちる」と名前で呼んだシト。

そして、

敵に阻まれ苦戦するチカに

助太刀しようとすると…

 

これまで壁を作って

仲間に対しても苗字呼びで、

どこかよそよそしかったシトが、

下の名前で呼ぶ事で

共通の「仲間意識」を強めていく

という描写も、

男子同士の友情や青春さなんかも

感じられます。

相変わらず仲良くはないですが。

 

それすらも

トムとジェリー的な関係で

微笑ましく感じてしまいます。

 

そして吉住自身がバケモノと化し、

全員を襲いかけた時、

妙にシトになついて

シトも愛着の湧いてしまったゴーレムの少女

も巻き添えに遭い、

どちらかというと少女を救うため、

目的をひとつに定めて皆で吉住を倒します。

 

そして、

無事救い出した少女を、

今度は人間としてちゃんと生かしてあげたい

と願う最中、

吉住の仲間によって射殺されてしまう。

 

少女は元々バケモノとして作られた、

「存在してはいけない者」。

それは、全く同じ状況のシトにも

響いてしまう。

 

元々ない命とはいえ、

確実に「生きていた」と感じるのは、

少女とシトの間に共通の記憶があるから。

これまで死に残酷で、

特に何の感情も浮かばなかったシトの中で、

「死による喪失」を経験する事に

なったのです。

 

「仲間の一員」としても、

「生と死の意識」をするようになり、

成長したシト。

 

無事帰還し、

寮ではお祝いのパーティーが開かれます。

 

この日常パートで、

キャラクターの感情的な部分が

垣間見えるのが、

シリアスな戦闘の後とのギャップもあり、

よりキャラへの愛着も沸きます。

 

ゲームをして勝利した

コヨミのリクエストで、

コヨミリサイタル付きカラオケ大会が

開催され、

カラオケボックスの隣室と

ちょっとした揉め事を起こしている間に。

 

ゾンビローンの「渡守」こと鼈甲さんは

普段の冴えない格好から

何やら近未来な格好に変わり、

本業である

「WFO

(三途の川的なところを管理する組織)」

の定例会議に参加していた。

 

新議長は、

やたらテンションの高いオネェキャラ、

「薄荷」。

 

薄荷によると、

吉住とゾンビ契約をしていた

運命の輪廻を管理する組織「ARRC」に

よって

その輪廻、

アカシックレコード」の一部が

盗まれてしまったため、

運命が少しずつ狂い始めてしまい、

町に放たれた有害なゾンビを

ゾンビたちに狩りをさせる事で

(とりあえず)正当化させる仕組み、

つまりゾンビローン的な事を

薄荷自身もパクってやり出した、と

宣言する。

その名も「A-LOAN」

 

その「A-LOAN」のメンバーこそが、

カラオケボックス

チカたちと張り合っていた

高校生たちだった、とは

この時点ではつゆ知らず…。

 

新キャラも続々と登場しつつも、

全体的にはゾンビローンの仲間たちの

絆が強まったと感じられる

巻になっています。

 

 

6巻


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ここからはまた新章が始まります。

 

今度は、主にチカの過去を追っていきます。

 

前巻のラスト、

渡守の仲間である薄荷が、

チカらが所属する「Zローン」を模倣して、

新たな命のローンシステム

「Aローン」を設立。

 

そのメンバーは、

前日にチカらとカラオケボックス

張り合った高校生たちだった。

チカっぽい能力の全、

シトっぽい能力の修司、

そしてみちるっぽい能力を持つ兎子。

 

しかし、

ゾンビによるゾンビローンのシステムは

2つもいらないという事から、

1ヶ月以内に一千万円稼いだ方を

生き残りとする事が決定してしまい、

A対Zの生き残り

ゾンビ駆除対決が始まっていきます。

 

基本的に、

後から登場するキャラを

あんまり好きになれないタイプの私ですが、

Aローンの皆は何か可愛いので好きです。

能力はZローンのメンツと似てはいますが

全体的にスキルが上で、

なおかつAローンのメンバーは

全体的に人間味がまだ残っている、

というのも違いがあって

いいのかもしれません。

 

駆除対決の最中、

怪我を負った全に絆創膏を貸すみちるに

一目惚れした全と、

実は全を秘かに想う兎子、

そしてみちるの、

前日のコヨミの告白から意識し出した

ソテツに対する想い。

そんな話を聞いてしまって

ヤキモチを焼くチカシト、など

それぞれの恋心も動き出します。

 

こういう、

本編とはちょっと外れて

ドキドキバタバタするシーンが

割と好きです。

6巻はまだちょっと平和なシーンが多めで

読みやすいかも。

 

兎子に倣い、

みちるもZローンの一員として

力になりたいと思う気持ちが強くなり、

自分の能力である「死神の目」を鍛える

特訓をしていると、

強く引き付けられる場所を見つける。

そこは、みちるたちが通う学園だった。

 

死んだはずの芝が死神となって

再びシトの前に現れたり、

みちるに頼まれた狼男のライカ

チカたちを呼んだりし、

さらになぜか寮で料理をしていたコヨミを

巻き込んで

Aローン、Zローンのメンバーを乗せて

学校ごと別世界へと消えてしまう。

 

それを企てたのは、

Aローン、Zローン、両方とも消そうとする

ARRCの千才(ちとせ)だった。

 

千才の企てによる、

閉じ込められた空間での

生き残り対決が始まっていきます。

 

千才もまた、

絶妙にいい感じのビジュしてるのがさぁ……

良いよね……

 

個人的に、この巻前後の絵柄が好きです。

 

また、これまでだったら

別に死んだら死んだでそれでいっか、

何の役にも立たないしと

諦めが早かったみちるが、

チカとシトと過ごしていく内に、

自分がここに生きている理由、

どうしたら役に立てるかを

自分でしっかり考えるようになった

みちるの姿が、

初期と比べると

だいぶ強くなっていると

成長を感じられる巻となっています。

 

 

7巻


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千才による学園封鎖内で

生き残り対決をするAローンとZローン。

 

サバイバル状態で

それぞれストレスが溜まっていく中、

心が不安定になり、

チカは自我の鎖が切れた、野生のゾンビと

化してしまいます。

 

チカの自我の鎖を直すため、

チカの心に入り、穴を塞ぐ事になった

みちる。

ヨミの力を借りて、

みちるはチカの過去のトラウマに

迫っていきます。

 

チカのゾンビになった経緯や、

流されてもっと過去の、

幼少期、育児放棄された子供のチカと

直接会話する事に。

ここでの会話が未来のチカに

直結すると知り、

死神となった芝は

さらにトラウマを植え付けるため、

絶望的な現実をチカに突き付ける。

 

世の中の残酷さと、

それでも生きていく事の強さを、

生と死のどちらも経験したみちる

だからこそ、

強く生きてほしいと願う訴えが

響くシーンになっています。

 

一方で、ヨミと繋がれたリボンを、

千才によって操られた全が切ってしまい、

絶体絶命になってしまう

AローンとZローンのメンバー。

 

そこに、

外からの救出として

理事長の霜月が

緊急脱出ゲートの「扉」を作った事で、

全以外のメンバーは一命を取り止める。

 

みちるによって

自我を取り戻したチカが

芝と直接対決する最中、

意識の底に流されて漂うみちるを

救ったのは、

白蛇の姿になったヨミだった。

 

さらに、

「扉」から脱出し、

辿り着いた列車に乗るシトたちは、

別ルートでチカの意識へ向かっていきます。

 

チカの過去を追う事で、

より「生きていく事の意義」を問い、

全員でひとつの目的「生き延びる」事を

目指して協力していく様子が

ジェットコースターのように急展開で

描かれていきます。

 

困難を乗り越えて

強く「生きる」事を意識できる

巻となっています。

 

 

8巻


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絶望というトラウマを与えたくて、

死神になってまで執着する親友の芝と

直接対決をするチカ。

 

自我を取り戻したチカは、

そんなトラウマを乗り越えて、

仲間を想い、

愛する気持ちを持っているために

自分は生きて戦っていると宣言する姿は、

この物語のひとつの答えのようにも

感じられます。

 

そうした意識を取り戻した事で

シトたちとも合流したチカ。

進路を無理矢理変更した事で

列車が脱線し、

霜月が新たな脱出ゲートの「扉」を作り、

みちるが漂う無意識の底、

ARRCの「ポケット」に繋がっていく。

 

千才に迫るシトや、

そこへ向かおうとするチカに襲う

操られた全など、

ARRC対ゾンビの最終対決をする裏側で、

ある話し合いをする渡守の鼈甲と薄荷。

 

ここで鼈甲による

「ローン」に込められた思いを

垣間見る事ができます。

 

世の中金が全てではないとはいえ、

とりあえず金があれば

大抵の事が解決できるのは

実は分かっていて、

そこを突いた鼈甲は

一千万円稼いだ方を生き残りとする

対決の終了間際に、

あっさりと全員分のお金を用意する事で

生き残り対決の決着をつけていました。

 

生き残り対決を

ARRCに操られていたと知ったみちるは

ブチ切れて、本能を発揮。

ARRCのカルメラにしか出来ないと

されていた「時空を捻る」を

意図も簡単にこなし、

空間を壊していきます。

 

さらに、千才による言葉で、

自分達が上の存在に操られていたと知る

チカらを巻き込み、

切り取られた学園の枠を壊す事で

元の世界へと戻っていきます。

 

この描写が後に問題となり、

次の章へ繋がるものともなるので

結構重要なシーンだったりするのですが、

全てを断ち切って

皆で元の世界へ戻っていく、

今の自分として生きていく決意をした事で

戦いは終息へ向かっていくのです。

 

全てが終わり、

また日常へと戻った日々は

やっぱりわちゃわちゃして、

でもちょっとドキドキするような

可愛い描写が多いのも、

これまでの緊迫したシーンとの

対比となっていて良いですね。

 

みちるとチカが

手を握るシーンにはキュンとしました。。

みちるとソテツ(+赤月兄妹)による

デート回も個人的には好きです。

皆がそれぞれのキャラらしいし

あっさり終わる恋も

さっぱりしていて面白い。

 

「今のままの自分で、

ありのままの自分を信じて生きていく」事

を考えられる巻として纏まり、

第3章が終幕していきます。

 

 

【まとめ】

 

前編は以上になります。

第9巻~最後までは後編で。

 

ここまでで感じる事は、

まず作品のテーマでもある

「生と死」について、

正解がない中で

それぞれの過去を追う事で

それぞれの「生きる意味」やその強さを

描いている、という事でした。

 

そして、チームとなって

「生と死」、「死と再生」に

立ち向かっていく事で

仲間意識だったり、

誰かを想って、誰かのために生きていく

という強い気持ちも

垣間見る事ができました。

 

それぞれのキャラクターに

愛らしい部分や

共感するエピソードが盛り込まれつつも、

物語を追う事で

キャラがしっかりと成長していく姿を見て、

読者である私たちもまた、

心のどこかで軽視していた

「命」について考える事が

できるようになっていると思います。

 

そんな、

強い「生」を描いた作品を、

後編でも読んでいきたいと思います。

 

 

以上、桃亀でした。

 

入院した時の話

こんにちは。

 

新年度も始まり、就活も始まっているのに

コロナに阻まれ、

それ以前にエントリーや書類審査の時点で

落ちまくって

早くもやる気をなくしている桃亀です。

 

 

今世の中は大変な事になってますね。

 

都心では多くの方が感染し、

入院なんて事もあって

このままでは医療崩壊してしまうかも

しれない、なんて言われていますが。

 

なんとかそうなる前に

収束してほしいものです。

 

それとは関係なく、

本当に関係ないのですが、

まさに今、父親が一週間ほど

胆石の切除のため入院しているんですが。

 

私自身も実は2回ほど

入院の経験があります。

 

私の場合も、

大きな病気という訳ではなく、

元々膝が弱くて脱臼しやすい骨

という事もあり

人工の靭帯を入れたりなんていう手術と、

それによる傷痕を目立たなくするための

手術、という事なんですが。

 

1回目の入院は中学1年の夏休み、

2回目の入院は中学3年の夏休みでした。

 

どちらも1週間ほどの短い入院生活でしたが

その時の思い出?というか

なんとなく記憶している事を

書いてみようと思いました。

 

1回目の入院、中学1年の頃。

 

5~6人の相部屋だったのですが、

はじめの2~3日はなんかずっと泣いてました。

 

家族がいない事の寂しさ、というよりも

ただでさえ削られてるメンタルで

「なんで私だけがこんな状態に

なってしまうんだろう」という

ネガティブ思考が

グルグルしていたという感じと

記憶しています。

 

後から調べたら、

若い女性やスポーツをしている人なんかは

結構なりがちな怪我だったのですが。

 

この怪我自体が、

最初になったのが小学6年の頃で、

完治したと思っていた矢先の中学1年の春に

再びなってしまい、

小学校からの友人には

割とすぐの2回目で

もはや心配もされなくて、

 

「また?(呆れ)」

 

みたいな反応なのもあって、

別にこっちだって好きでなってる

訳じゃねぇしみたいな

モヤモヤを抱えたままの入院だったので、

入院手術、しかも中学生の夏休み期間に、

などいろいろ考えて

ぶわっと来ていたんだと思います。

 

 

入院初日、

足の手術をした後は

自力で動けなくなるので、

必然的に看護師さんの援助が

必要になるという事で

私の生活リズム?みたいなものの

聞き取りがあったのですが、

トイレに行く頻度を聞かれて

私が「1日に2~3回くらいですかね」と

答えるとなんか凄い驚かれたのは

鮮明に覚えています。

 

1日2~3回って少ないんですかね?

未だにそんな感じですけど。。

 

 

そして翌日の手術日。

 

結構時間がかかる(4~5時間?くらい)の

手術という事もあり

全身麻酔で行われました。

 

でも麻酔するのって

一人で手術室入ってって

じゃあよろしくお願いしますっつって

自分で手術台に横になる

という感じだったので、

いやこれ寝てれるかな…って

不安はありました。

たぶん秒で寝たけど。

 

けれど思ったより目覚めが早くて、

さすがに目覚めたのは

術後ではあったものの、

まだ病室に運ばれていない、

手術室から出た最初の待機場所

みたいな所の天井を見ていた

記憶があります。

 

目覚めて直感で、

「あ、これまだ目覚めちゃいかんヤツだわ」

と察して

病室に運ばれるまで寝たフリしてました。

術後の奴に気使わすな。

 

 

手術前と当日の術後は

食事なしだったのですが、

翌朝からは普通に

病院食をいただきました。

 

病院食ってなぜかマイナス

(量が少ないとか

健康に気使いすぎて味は良くないとか)

なイメージがあったんですが、

私は普通に量あるし

普通に美味しいしって感じでした。

 

病院食って凄いんですよ。

 

私入院中ほとんどベッドから動いていないし

普通に出された量食べてたのに、

退院する頃にめっちゃ痩せてました。

病院食だからもちろん健康的に。

 

マジでダイエットするんだったら

病院食のメニュー真似したら

いいと思います。

意識してダイエットした事ないけど。

 

入院してた期間は、

最初の2~3日は泣いてた私も

次第に慣れてきて、

持参したスケッチブックに

ひたすら絵を描いていたり、

TVでEテレばっかり見てました。

 

なんでか知らないけど1日中Eテレ

 

未だに

たまにEテレ見ると

入院してた事を思い出します。

 

当時はたぶんまだ

まいんちゃんとかやってた頃。

 

おかあさんといっしょ」とかって、

朝やってるのと夕方にやってるのが

内容一緒なので、

夕方のは先の展開が分かってて

ちょっと面白かったです。

 

どうやら私はメンタルが死ぬと

脳内が3歳児になるタイプの

人間なようです。

はじめて知りました。

 

夏休みの宿題?…知りませんね…

(退院後にやりました)。

 

そんな感じで、

最初の入院をなんだかんだ楽しんだので

2回目もそんな感じでいっか、という

ある意味1回目よりも気持ちが軽い状態で

入院してました。

 

2回目の記憶はほとんどないんですよね。。

たぶん同じように過ごしていたんでは

ないでしょうか。

 

1回目は

家族や親戚がお見舞いに来たんですけど、

1時間ほど滞在され

一方的に喋ってくのを聞いてるだけで

こっちが疲れたので、

2回目の時は母以外の人には

来なくていい、と言っておいたので

訪問者が少なかった事だけは

記憶してます。

 

ちなみに今回、父親が入院していますが

病院側から、現在

院内感染の恐れもあるという事で断られ、

面会はしていません。

 

入院してる人への面会って

周りの迷惑もあるし

何を話していいか分からないから

行くのも来られるのもなんか苦手です。

なので今回は正直助かった…とか

思ってます。ごめん。

 

話は戻りますが、

足の怪我を何回かやって、

必然的に車椅子や松葉杖を使う事が

多かったのですが、

松葉杖に慣れすぎて

松葉杖で走るとかいう無駄な術を

身に付けた入院生活でもありました。

 

私のは病気ではなく怪我での入院だったので

そこまで大変な記憶はないのですが、

今コロナや

その他大きな病気で入院されてる方は

こんなんとは比べものにならないくらい

とても大変な思いをされていると思います。

皆様が健康に、

元気になりますよう

お祈り申し上げて

今回の締めとさせていただきます。

 

また医療関係者の方も

連日大変だとは思いますが、

どうかお身体お気を付けて

頑張ってください。

 

私の入院生活でも、

私の担当をして下さった担当医さんや

看護師さんには

感謝してもしきれません。

ありがとうございます。

 

そんな訳で、

皆さん健康に気を付けて

元気に過ごしましょう。

 

以上、

自分も就活とかでいろいろヤバいのに

他人の心配ばっかしてしまうような

桃亀でした。